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 太鼓に合わせて行われた「うなんぎゃなし祀り」=24日、徳之島町母間
平成25年2月25日(月)
母間の守り神
うなんぎゃなし祀り
 徳之島町母間集落を流れる福川上流で24日、「母間うなんぎゃなし祀り」が行われた。 大勢の住民らが参加して母間の守り神 「うなぎの神様」を祀って集落の安全・安心と繁栄を願った。 昨年まで現役のノロ 山田道子さん=沖永良部=が執り行っていたが今年から住民の手で行うことになり、中山徹さんと満田秀博さんが神事を行った。 二人は近くの海岸に赴き、ススキの束を持ち、寄せる波で身を清め竜宮の神様へ挨拶した後、浜砂を川に持ち帰り 「トウトガナシ 母間校区民に神様からのもの知らせの、怪我、事故、火事などの一切の間違いなどがありませんように、また、台風、地震、津波などの自然災害が鎮まりまりますように、お供え物を受け取り、お守り、神栄え、島栄させて下さい。 トウトガナシ」と祝詞を述べた。 神事の後、厄年の人達がススキの束を使って川水でみそぎを行い三味線と太鼓に合わせて「母間しゅんかね節」と共に参加者が踊りを奉納した。 
同集落には、次のような伝説が残る。「ある日、集落で大火が発生。火の手は集落中に広がり、大ウナギの棲み家近くまで火の手は追って来た。その時、棲みかから飛び出してきた大ウナギが尾びれを左右に振り、水しぶきをあげたところ、燃えさかっていた炎はたちまち消えた。」


【写真特集】
海水で身を清める中山さんと満田さん 米粉の団子などの供え物
 ススキの束を使って川水で身を清める参加者  祭事中にウナギが顔を出したと指さす参加者
 
 母間しゅんかね節に合わせて踊を奉納する参加者  三味と太鼓に合わせて手拍子をとる参加者
   
 川は三面コンクリート張りになっているが(写真左) 「うなんぎゃなし」の居る所だけは(写真右)手付かずの自然のままで残っている 

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