１００年の観測史上最も暑かったとされる今年の夏。海水温の上昇や偏西風の蛇行による「異常気象」らしい。台風も例年と違うコースをたどっている。ただでさえ発生数が少ないうえに、たまに北上するものですら台風銀座と言われた奄美地方をかすめるかのよう避けて通って行く。
異常気象の影響だろうか、徳之島町徳和瀬の前里浩司さん（５０）の庭先では、４・５月ごろに咲くはずのツツジが開花している。約１０年前、家族で植えた８株のうちの２本に淡いピンクの花が咲いている。前里さんは散水時に気付き、何で今頃の時期にと不思議がっている。徳之島町母間の農道ではヒカンザクラの花も数輪咲いている。